デザイナーや建築家、職人など、さまざまなジャンルで活動するクリエーターがアレンジしたスツールの展示即売会「11人の椅子展」が現在、アクタス広島店本館（広島市南区宇品海岸3、TEL 082-250-0404）で開催されている。

パッケージをデザインするクリエーターも

　一つの商品を共通テーマに掲げ、各分野のクリエーターが新たにデザインする企画は2013年秋に続き2回目。今回は北欧家具ブランド「artek」創設者の一人で建築家のアルヴァ・アールトが手掛けた「stool60」がテーマ。身近なインテリアだが歴史が長く、多種多様なデザインで展開するイスに興味を持つきっかけになればとデザインを切り口に開く。

　スツール60は、フィンランド産の木材を曲げて成形した3本脚のシンプルなデザインと高い耐久性を備えた商品。サイドテーブルとしても利用できる用途の広さも特徴の一つ。1933年の発売以降、世界各国で800万脚以上を売り上げているという。

　会場にはスツールの面をたたけば音が鳴る作品や朱合漆を重ねて仕上げた作品、染めたクッションを貼りつけた作品など、技法や表現の異なる11脚が並ぶ。参加するのはグラフィックやプロダクトデザイナー、陶芸家、漆作家ら11人。同店とつながりのあるクリエーターに声を掛けた。すでに完売している作品もあるが、会期中は全ての作品を展示する。

　営業時間は11時～19時。水曜定休。3月1日まで。