広島の司法書士5人が考えた「エンディングノート」、2冊1組で販売へ

著者の一人、司法書士の照本夏子さん

著者の一人、司法書士の照本夏子さん

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 広島の「司法書士法人SOLY(ソリー)」(広島市中区八丁堀)が4月24日、司法書士の実務から生まれた2冊のエンディングノートを発売する。

2冊1組のエンディングノート

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 相続手続きや認知症患者の財産管理など、「成年後見事務」の増加を背景に、「依頼者が自身の介護や終末期医療をどのよう望んでいたのか知りたい」と所属する5人の司法書士が企画した。

 相続手続きの現場では被相続人の財産が把握できていない場合、「自身の意志や情報を伝えるものがなければ手続きがなかなか進まないケースもある」と広報担当の石田陽之さん。

 「どのように生き、送られたいのか」を書き出すエンディングノートは、介護や後見、葬儀について家族と共有するための「ゴールドノート」と、財産や遺言書の存在、メッセージを書くため「プラチナノート」の2冊。内容を分けることで、いつでも見ることができる「閲覧性」と「秘匿性」を両立させた。このほか、中小企業経営者が事業承継を考えるきっかけになればと独自に「事業承継」項目を追加している。

 成年後見事務が増加した背景については、「家族関係の希薄化や核家族化、一人で暮らす高齢者の増加が考えられる」と石田さん。「近年では、子どもに迷惑はかけられないというような方も多く、自分の事はあらかじめ自分で決めておきたいという思いから制度への関心も高い」という。

 価格は1,500円。アマゾンなどで販売する。

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