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秋山祐徳太子さん・しりあがり寿さん、広島市現代美術館で初のコラボ展

「ブリキの方舟」展、メーンビジュアル。秋山祐徳太子《瞑想のオブジェ》1999年、しりあがり寿《オヤジ》2011年

「ブリキの方舟」展、メーンビジュアル。秋山祐徳太子《瞑想のオブジェ》1999年、しりあがり寿《オヤジ》2011年

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 作品のジャンルや表現方法が異なる現代美術家と漫画家によるコラボ展「秋山祐徳太子(あきやまゆうとくたいし)+しりあがり寿 ブリキの方舟」が10月29日から、広島市現代美術館(広島市南区比治山公園)で開催される。

選挙にも出馬した秋山祐徳太子さん

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 同展を開くのは、これまで接点がなかったという2人。秋山さんは1960年代以降、「ダリコ」をはじめ、「ポップ・ハプニング」と称するパフォーマンスを展開。男爵や仏像をかたどったブリキの彫刻作品を継続的に制作する一方、1975(昭和50)年、1979(昭和54)年には東京都知事選に出馬。その際の選挙ポスターは、作品として全国の美術館に収蔵されている。

 美術大学卒業後、大手ビールメーカーでパッケージデザインや広告宣伝を担当していたしりあがり寿さんは、1985(昭和60)年に「エレキな春」で漫画家デビュー。パロディーを中心にしたギャグ漫画家として注目を集める。創作活動は、エッセーや映像、アートなど多方面にわたっている。同館の担当学芸員から提案し、実現にこぎ着けた。

 コラボレーションにより構成される展示空間では、新旧の作品を組み合わせてディスプレー。秋山さんの初期から現在までのブリキ彫刻や絵画と、しりあがりさんの墨絵ドローイング、インスタレーションなどを予定。東日本大震災の発生を受けて、津波や押し流された六角堂や津波をモチーフにした、「喪失と祈りにまつわる」作品も展示する。

 作品は今夏、東京から広島まで秋山さん自らが運搬。「運搬芸術」と名付け、各地で「宴を繰り広げ、寄り道した」という。会期中は、アーティスト対談やしりあがり寿さんの映像作品の上映会、恥にまつわるエピソードを公募し、「恥のソムリエ」秋山さんが品評会を開く「恥の大品評会」などの企画も用意する。

 開催時間は10時~17時(11月3日は19時まで)。月曜休館。観覧料は、一般=1,000円、大学生=700円、高校生500円。2012年1月9日まで。

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